茶葉レシピの基本知識

■お茶は茶葉ごと食べてしまうに限る

  お茶を飲めば、お茶の栄養成分を全部摂れると思っていませんか?
実は、われわれが飲むお茶から摂れる栄養成分は、お茶全体の3〜4割に過ぎません。
いまでは「お茶を飲んで、お茶殻を捨てる」のが主流ですが、中国では古くから「医食同源」の考え方に基づいて、お茶を薬効をもつ食材として解熱、解毒、栄養補給に用いてきました。

■お茶の栄養成分(大きくわけて水溶性と脂溶性の2種類)

 
 水溶性成分(お茶の栄養成分の約1/3)  脂溶性成分(お茶の栄養成分の約2/3)
 (20〜30%は茶殻の方に残る)
 ・カテキン
 ・カフェイン
 ・水溶性ビタミンB1、B2、C
 ・サポニン
 ・アミノ酸
 ・水溶性の食物繊維

 ・ビタミンA、E
 ・タンパク質
 ・脂質
 ・食物繊維

■お茶を食べるメリット

 

茶殻を食べなければ、お茶の最後の1滴まで飲み干しても、お茶の栄養の7割を捨てる計算になります。お茶を食材として活かすことは、生ゴミを減らすだけではなく以下の良いこともあります。

お茶の栄養分の完全摂取     
同じ量を食べてもカロリーは控えめ
アミノ酸成分で料理のうま味が増す 
カテキン・カフェインの渋み・苦みで素材の生臭さが消え、料理にコクが出て後味がすっきりする


■茶葉レシピのコツ  〜お茶をより賢く調理するために〜

 

◎油分を使うと吸収率アップ

茶葉の脂溶性成分は文字通り油に溶け出しやすいので、調理時に油分を使えば脂溶性成分が吸収されやすい形になり、体内への吸収率がアップする。

  ◎あらかじめ下処理をする

台湾茶は緑茶や紅茶と違って、硬い茎が入っている。そのため、直接に茶葉を食べない料理以外は、調理する前にあらかじめ茎やカスを取り除く作業が必要。

◎お茶の種類の使い分け
  1. 発酵・焙煎が軽いほど茶葉が柔らかくて直接に食べるレシピに向いている。香りの主張が強いので、茶液に花の香りを出したいときはこちら。
  2. 発酵・焙煎が深いほど茶葉が硬くて直接食べるレシピには不向きだが、風味が穏やかなので、煮物やゼリーのように、茶液を使うデザートの場合はコクのある仕上げになる。
◎茶葉の状態の使い分け

レシピによって乾燥茶葉、完全の展開葉、みじん切り、茶液、粉茶を使い分ける。


■乾燥茶葉 (未使用のもの)

 

→ 乾燥ハーブと同じ感覚で使う


煮物、漬け物などに。下処理が要らず、投入するだけ
茶葉を直接食べないで、お茶の風味を強く出したい料理に向いている

 


■完全の展開葉
(茶殻、または一旦ふやかしたもの)

 

→ 青菜やネギと同じ感覚で使う


煮物、漬け物など茶葉を直接に食べずに隠し味として使う場合は、茎を取らずにそのまま投入
茶葉を食べる場合は、茶葉を柔らかく煮る必要があるので煮込み料理が適している。その場合は茎を取り除いてから調理する
保存は水気をしっかり切って密閉し、冷蔵庫で1週間、冷凍庫で1ヶ月以内

■みじん切り
(お茶殻を刻んだもの、または乾燥茶葉をふやかして刻んだもの)

 


饅頭の生地、佃煮などに入れ、茶葉を直接に食べるもの
応用範囲は粉茶につぎ幅広い。細かく刻むほど、存在を感じずに食べられる
下処理:茎やカスを取り除き、包丁でみじん切りにするかミキサーで刻む
保存はしっかり密閉し、冷蔵庫で1週間以内、冷凍庫で1ヶ月以内
 

■茶液(抽出液)

 

→ 水、牛乳、ジュース、だしと同じ感覚で使う


ゼリーやプリン、またはスープなどに。お茶の液体部分を活かす
デザートの場合は、冷やすと風味がぼやけたり、スープの場合はほかの水分でお茶の風味が薄まるので、濃いめに抽出するのが基本。そのコツは、
 

★茶葉の分量は多めに

飲む場合の茶葉1gあたりのお湯の合計使用量は100ml。料理の場合は茶葉の量を2倍にすると(茶葉1gあたり50ml)ちょうどよい。

 

 

※茶液の使用量が少ないときでも、抽出に使うお湯が少ないと温度が下がり過ぎてしっかり抽出できないので、茶葉の量は最低5g(大さじ1、熱湯250m)〜。


蒸らす時間は長めに

通常は1〜2分。濃い茶液は、長めの5分。より濃いのを求める場合は煮出す

 


■粉茶
(粉状に乾燥させたもの)

 

→ ごまや青のりと同じ感覚で使う


作るのに少し手間がかかるが、応用範囲が最も広く、茶殻の保存にも最適(常温OK)
形が細かいので茶葉料理に抵抗がある人でも気にせずに食べられる
ストックを作っておけば、使いたいときにひと振りするだけで、いつもの料理がより健康的に
 
1. 茎やカスを取り除く 2. クッキングシートを敷き、ドーナツ状に並べて電子レンジで加熱、水気を飛ばす 3. カサカサになったら手ですり潰して完成。より細かく仕上げたいい時はすり鉢かミルで